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Razer Taipan レビュー

2012 年 7 月 16 日 14:30 3 コメント 16,794 views

「Taipan」のレビューを公開します。

使用環境

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形状考察

外形

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左右対称マウスということで、SteelSeriesのSensei等の形状に近いというイメージを持ちますが、実際に握ってみると全く違います。Taipanはくびれの部分が相当に深く横幅が細いので、特性としては、Senseiというより、同じRazerのDiamondBackやLachesisに近いという印象を持ちました。つまみ持ち向きの特性を残しつつ、それ以外の持ち方に対応出来るようにバランスしたような形状だと考えられます。

データ的に補足をしておくと、ゲーミングマウスの横幅は大体5.8~6cmのサイズが多いのですが、Taipanは5.3cmと、やはりLachesis(4.8~5.3cm)に近い値になります。このことが以上のような印象を生んでいる特性の一つだと思います。

グリップ

サイドのゴム部分には六角形の突起が敷き詰められており、吸い付く感じのグリップ力があります。ゴム部分以外のサイドパーツは、Naga Hexのような粗めの梨地加工で、こちらも滑りにくなっています。マウスのボディとなる天板も、今までのRazerマウスのような加工ではなく、目の細かい梨地加工で、程よくフィットし、汗をかいたときの嫌な印象もありません。グリップは総じて好印象です。

持ち方

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お馴染みの持ち方3種。クリックボタンに手の自重が乗って暴発気味になりますが、かぶせ持ちでも使えないことはありません。その他の持ち方との相性はバッチリです。

クリックボタン・ホイール

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クリックの形状も今までとは全く違う仕上がり。凹んで指を受けていたクリックボタンとは違い、若干丸みを帯びて、端だけ折り返したクリックボタンです。ボタン自体は遊びが殆ど無く非常に軽い。調整か個体差かはわかりませんが、左クリックの方が少しだけ軽くなっていました。

ホイールも違うものが採用されています。3つの突起が一定の距離で並べられている加工です。指への印象はあまり良くありませんが、滑ることはないでしょう。

サイドボタン・追加ボタン

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サイドボタンは左右に同じものがついています。薄いボタンですので押しにくく、特に後ろ側(大きい方)は、他のボタンに比べて遊びが大きいので、ある程度押し込まないと反応しません。

ケーブル・ソール

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ケーブルは従来の布巻き加工です。ソールの形状は必要最低限といった感じ。上に2つ、下に1つ、それからセンサー安定用にリングがついています。この辺りは今までと変わりません。

性能考察

直線補正

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直線補正は若干あるような気がします。特に縦方向。他のRazerマウスではここまできつくなかった印象です。

パッド相性

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DPIスケーリングの所作で、若干ポジティブ側に触れていますが、シリコン以外は割と安定して使えるという結果になりました。環境のところにも書いていますが、組み合わせ数が膨大となってしまいますので、Surface CalibrationはOffにて測定しています。

DPIスケーリング

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TaipanにおいてもDPIスケーリングは動作しています。NagaやNaga Hexと比べると随分ゆるやかになっているという結果を得られました。

一番下の表は、分かりやすく傾きだけを抜き出してパーセント表示にしたものです。実際には正比例ではありませんので、目安にしかなりませんが、1cm/s遅くなるごとに何パーセントの移動情報が欠落するかを現しています。

設定面考察

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Synapse2.0の設定画面ですね。特に変わったところはありませんが、TaipanではSurface Calibrationという機能が使えますのでその機能については以下の動画にて解説します。

1~10という設定値は、特に単位の記載がありませんので、mm(ミリメートル)ということでは無いような気がします。あくまでパッドまでの距離の相対的な目安なのかもしれません。

総括

さて、Razer Taipanを総括していきます。まずは利点欠点を整理しましょう。

GOOD

  • クリックボタンが軽い
  • 細い形状
  • 高いグリップ力
  • Surface Calibrationが面白い
  • 左右対称
  • 持ち方に対して汎用性が結構高い(つまみ持ち特化というわけではない)

BAD

  • DPIスケーリング
  • サイドボタンだけ少し扱いづらい

以上のような感じでしょうか。とにかく、Taipanについては、表面加工であったり、形状であったり、Razerとして新しい試みがいくつも見られます。ここは挑戦として評価したいところ。しかし、それと同時に今までの印象とは全く違うものに仕上がっていますので、「Razerらしさ」はありません。古くからのファンであれば、ここをどう受け止めるかによってこのマウスの評価が変わると思います。

サイズについて、長さ・高さが特別小さいということはありません。ただし、他のゲーミングマウスに比べて細いという特性はありますので、手の小さな方に対しては、より安定したホールド感を与えるのではないかと推測します。手の小さい方は、是非Lachesis等を触ってみて、横幅の感覚を掴んでいただければと思います(ついでに印象を教えていただけると大変参考になります)。逆に、手が大きいからといって窮屈さを感じることもありません。この辺りのバランスは絶妙です。

結論としては、総じて良いマウスです。DPIスケーリングという明確なデメリットがありますが、従来に比べて抑えてあります。左右対称でありつつ、持ち方への汎用性も高く、細いというマウス。挑戦が随所に見られますが、Razerとしては”無難すぎる”気がしました。もう少し遊んでみても良いんじゃないかな…と、私は思います。

2012/08/30 追記

センサーの詳細がわかりましたので補足しておきます。

TaipanのセンサーはADNS-S9818で、従来とは異なるセンサーを搭載していますので、そのままDPIスケーリングという言葉を使うのは少し紛らわしいかもしれません。

しかし、私が測定した結果を見る限りは、依然として若干の加速特性(データ的にはフィリップスと違い、揺らいるように見える)は残っているようです。Senseiなどが搭載しているADNS-9500も同様の問題を抱えていますので、それがそのまま残っていると考えるのが妥当かと思います。

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