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Mamba vs Imperator vs Naga 総括編 Razer Lovers

2010 年 8 月 29 日 17:59 コメントを投稿する 4,782 views

長い企画も今回の総括記事で最後となります。丁度、Razer日本代理店MSYさんの「Razer Lovers」という企画もありますので、それに乗っからせて頂くとともに、各記事を振り返りながら、企画における総括と今後の展望などについて、個人的な所感をまじえ、まとめていきたいと思います。

各節で情報元として企画記事へのリンクを貼っています。原文を全て読むとなると結構な長文になりますので、概要は全てこの記事に書いているつもりです。詳細が気になる方は別途企画記事原文を参照する形でお読みください。

主旨

比較を行うあたり、まずなにを主題とするか。それはこの企画をやるときに提起しております。

3種類のマウスを8月丸1ヶ月かけて徹底比較していきたいと思います。タイトルではvsとなっていますが頂上を決める訳ではありません。それぞれコンセプトが違い、長所短所ありますので、そういった点を中心に見ていこうという主旨です

形状も機能も違うこの3種類のマウスは当然同じ土俵で戦えるわけがありません。ただし、「3.5G Laser Sensor」を採用しているという点で共通しています。ですから、各形状(特にセンサー位置と周りの加工)とセンサーの関係性や、使いやすい持ち方、パッド相性への影響などを加味しつつ、最終的にスッキリと各マウスの特徴、ストロングポイント、ウィークポイントを整理したいということを一番の主旨としました。

外形について

外形編原文は以下を参照ください。

外形編を終えて一番感じたのは、各マウスが明確に得意とした(する)持ち方を計算して作られているということです。

RazerのフラッグシップモデルとなるMambaは、どのような持ち方にも対応できるような、言わば万能型の形状。なおかつ、親にあたるDeathAdderの唯一の弱点であった左右のツルテカ加工を、少し内側に削りラバーを貼ることで見事に解消しています。

Gridキーが特徴のNagaは、Mambaの特徴を継承しつつも、Grid使用時も安定するように薬指部分に引っ掛かりをつくり、なおひと回り小さくした形状。おかげで非常に面白いユニークなマウスになっています。

そして、今までRazerのラインナップ中には存在しなかった右手専用つまみ持ち特化型の形状をしているImperator。LogitechがMX510から今もなお継承している形状に似ており、プラスRazerの特徴を上手く組み合わせた(クリック部の反り返りなど)マウスです。

これらは見て分かる通り全て右手専用です。それを懸念して先日「3.5G Laser Sensor」を搭載して生まれ変わった、左右対称デザインのLachesisを発売したのだと考えられます。

センサーと形状の関係性

記事原文は以下を参照ください。

結局のところ各マウスのセンサー取り付け位置による差は殆ど感じられませんでした。このセンサーは、ファームウェアがDynamicDPIScalingというアルゴリズムを採用しているか/いないかで随分挙動が違います。これについての詳細は後述しますが、この要素を抜いて比較すると、ほぼ全てにおいて同じような特性があり、 特にセンサーの振る舞いが良くなったりということはありません。ただし、リフトオフディスタンスについては、Mamba->Imperator->Nagaの順で短いという結果が明確に出ています。なお、結果を受けて改めてこの「3.5G Laser Sensor」が得意とするマウスパッドの条件は、やはり「表面が硬いこと」、「沈み込まない素材」ということが挙げられます。

ゲームプレイ

記事原文は以下を参照ください。

MambaとImperatorについては、万能型と言いますか、追加ボタンの有効性がImperatorの方が高いのでそれによってはImperatorが有利とも言えるのでしょうか。とにかくNagaがMMO特化型ということもあり、それ以外(特にFPS)では使い辛いです。Gridキーは数が多いのは良いのですが、誤爆対策の為かなにぶん固く、FPSなどの反射性を求められるゲームには向いていません。

DynamicDPIScalingって結局

センサー編に詳しい挙動は書いていますが、やはり速度によって移動量が違うというのはそれだけでも気持ち悪いもの。人によっては気にならない人もいるでしょう。しかしやっぱり私は動き出しと微調整時の挙動に違和感を感じます。「FPSでは致命的」というイメージのせいか気づくのが遅れてしまいましたが、多分一番影響を感じるのはRTSです。RTSでは、ミニマップ上やユニットへの命令などで微動させクリックする状況が良くあると思います。このようなケースで思い通りカーソルが追従しない現象が良く発生しまして、これがかなりのストレスとなります。

最初からこのアルゴリズムに慣れてしまえば問題ないのかもしれません。しかしせっかく加速を切ってプレイしているのならば、このアルゴリズムを肯定することは矛盾しています。気持ち悪い程度で済む問題であれば無視して使うこともできますが、個人的には違和感を感じる以上、使うことはできません。

各マウスの特徴を整理する

さて、これまでの情報を元に各マウスを整理します。

Mamba
DPIScaling選択 可能(ファームウェア1.06以下)
持ち方 全て
ゲームジャンル 全て
リフトオフディスタンス 非常に短い
ストロングポイント 万能性、ワーヤード/ワイヤレスという選択肢
ウィークポイント 実質的に使用可能なボタンが5つ、ワイヤレス時の重量、価格
Imperator
DPIScaling選択 不可
持ち方 つまみ持ち
ゲームジャンル 全て
リフトオフディスタンス 短い
ストロングポイント つまみ持ちに最適な形状、サイドボタンの調整機能、追加ボタンの有効性
ウィークポイント DPIScaling、つまみ持ち以外での使い辛さ、
Naga
DPIScaling選択 不可
持ち方 かぶせ持ち、爪たて持ち
ゲームジャンル MMO、(RTS)
リフトオフディスタンス 普通
ストロングポイント ボタン割り当て可能なGridキー、小ぶりな形状
ウィークポイント DPIScaling、つまみ持ちで使えない、サイドボタンが無い、Gridキーの即応性

最後に

上述している各マウスの特徴は、当たり前といったら当たり前な内容ですが、この1ヶ月を通して確認的な意味で良い考察・検証が行えたのではないかと思います。「3.5G Laser Sensor」というのはやっぱり評判としても振る舞いとしても決して良くありません。スペックは相当高いものを持っていますが、その繊細さから扱いが難しく、DynamicDPIScalingのようなソフト処理に頼らざるをえない状況です。

良く、「ガワだけMambaにしたDAが欲しい」という希望を見ます。確かにそうです。センサー的に優秀なDAと外形が優秀なMamba、その良いところだけを組み合わせたらものすごいマウスができる可能性が高いでしょう。しかしまぁ企業というのは悲しいもので、何らかの技術革新的な要素が無いとお金を出せない・出してもらえない訳で、そう言った点ではRazerはこれからも、最新モデルにおいて「3.5G Laser Sensor」もしくはそれ以上のセンサーしか使わないでしょうし、現状のラインナップに(性能や評価は別として)スペック的に劣る過去のセンサーを搭載するのも難しいことです。であればなおさら、最低限DynamicDPIScalingだけはドライバレベルで選択できるようにして頂きたいものですね。こんな細かいことをいうのは日本人くらいなものでしょうから、この件を切に願いつつ、MSYさんに本国をプッシュして頂きながら、今後の製品を見つめていければと思います。

おまけ

image Loversキャンペーンでは面白い写真も募集しているということで、特に狙うつもりはありませんが、なんとなく家にあったRazer製品を積んで「 Tower」を作ってみました。信者度のひとつの指標になりますね。私の場合高さは2m程になりました(カルトとしては自分の身長超えくらいは常識でしょうか)。これが3mとか4mとかいく強者も居そうですね。皆さんはどのくらいの高さでしょうか。Razer製のキーボードを縦に積めれば結構高さが稼げるような気がします。

さて、タワーの話は置いておいて…今回の企画中で、マウスの差の他に、DynamicDPIScalingによる振る舞いの差という要素がありましたので、正直なところ非常に比較が難しかったのですが、次回は純粋にDynamicDPIScaling搭載と非搭載の差を追求してみたいと考えています。相性編で、搭載マウスのみガラス製のパッドと相性が良かったりしたこともありますので、果たして本当にパッドとの相性が変わるのか、どのくらい感覚差があるのかを掘り下げてみたいと思います。現在、もう既にファームウェア1.06と1.13を搭載したMamba2つを確保済みですので、落ち着いたところで皆さんに紹介できると良いですね。

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