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Sphex総評

2009 年 6 月 22 日 17:28 コメントを投稿する 4,488 views

前回のSphexファーストインプレッションを投稿してから約3週間が経過した。その間ずっとSphexを使い続け、60時間程のゲームプレイした上での総評を書いておきたいと思う。

使用マウス Mamba、DeathAdder
Explorer MiniMouse
主なプレイゲーム CounterStrike:Source、Left4Dead、NecroVisioN
Cryostasis、Mount&Blade
Age of Mythology The Titans、Company of Heroes
World of Warcraft
プレイ時間 約60時間

フィーリング

まず大切なのが、Sphexは非常に薄いパッドである為、貼り付けるものの影響がかなりあるということである。私の場合は木製のデスクにそのまま貼り付けているので表面はやや硬い。ガラスやプラスチック製ではないので、(耐衝撃という面で)それらよりは柔らかいだろう。この点、木製のデスクというのはSphexとの相性が良いと考えられる。

ファーストインプレッションでも書いている通り、初動に必要な力はかなり軽く、スムーズな動き出しが可能である。反面、抵抗の少ない滑りの良いマウスパッドというのは、マウスを停止するときに思ったとおりピタっと止められなかったり、微動してしまうということが考えられるが、Sphexに至ってはそのような印象は受けなかった。むしろ、止まりの良さの方が際立って印象が良く、個人的には"Sphexは止まりの良いマウスパッド"と表現したいくらいである。ただしこれは、Mambaの重さの影響も少なからずある。このMambaの重さにしてSphexとのバランスが取れているのだろう。試しにMambaのバッテリーを抜き、DeathAdderとほぼ同じ重さでプレイしてみると、止まりの良い印象は消え、すべりの良いマウスパッドへと変わってしまった。

表面はザラっっとしており、べたつきはない。汗についても、これは個人差によるものが大きいと思うが、私が使用している上では特に問題はなかった。デスクが木製ということもあって、長時間プレイしていると結構暖かくなり、汗で湿ることもあったが、ティッシュや乾いたタオルで軽くぬぐってやるだけで元通りのフィーリングに戻る。

トラッキング

マウスとしては形の次、もしくは同じくらい大切な性能であるトラッキング性能だが、Mamba、DeathAdderで使っている上では全く問題が無い。縦横斜めにスムーズなエイムが得られる。尚且つ、Mambaでのクリックぶれも無くなり、相性は抜群に良い。FPSをプレイする上で"180度回転するのに必要なマウス移動距離が20cm"というのが私の基本だが、それはQcK使用中のことで、現在は滑りやすさを考慮してセンシを下げたので17~18cm程になっていると思う。これでも一般的にはローセンシ(センシ設定が低め)な部類であり、マウスを高速に移動させることが比較的多くなるが、それでもネガティブアクセルは発生しなかった。 リフトオフディスタンスについても1円玉2枚で反応しなくなるので、マウスを浮かして移動させたときのぶれによる違和感は殆ど感じられない。

ただ1つ、以前にも書いていたようにMambaをワイヤレスで使用している時にのみ、稀にカーソルが付いてこない現象が発生する。これは明らかにMambaのワイヤレス部分か、家の無線環境に問題があるようなので(ワイヤードでは発生しない為)Sphexとは無関係である。

形状・耐久性

横の広さは問題ないが、やはり縦が狭い。初めのうちは使用している中で上下にマウスがはみ出してしまうこともあった。慣れればどうということは無いが、QcK以上の広さを持っているマウスパッドを使用している人は少なからず狭さを感じるだろう。

耐久性については、60時間使用しても特に変形した様子はない。約0.2mmという薄さのわりに丈夫だと思う。材質がかなり硬いのだろう。となると、マウスソールの方が心配だが、やはりソールはかなり削れている。Mambaはデフォルトのソールで使用しているが、どの程度削れたかはっきりわかる程である。削れきってしまうとデフォルトのソールとテフロンリングは再入手が新規購入しかないので、結構な問題だが、よくよく考えてみるとSphexの性能を持ってすれば、テフロンリングは特に必要ないように思う。ということで、ソールについては簡単に替えがきくHyperGlideやトスベールを履かせた方が良いかもしれない。これについては後日検証することとする。

メンテナンス性

メンテナンス面において、プラスチックというのは最も簡単で、どんな汚れも染み込むことはないのでただ拭けばよい。しつこければ洗えばよい。洗った後も接着剤が衰えることはなく、拭いて貼り付けるだけある。乾かすなんて作業もいらない。この点は布のマウスパッドに大きく引き離すメリットだと思う。実際QcKを使っていた時は、表面は汗や汚れを吸って白化してくるし、天気によってコンディションも変わる。かなり気を使って使用していたことは確かであり、これが無くなっただけでもかなり大きい。Sphexにおいては、ゲームを始める前に軽く拭き、PCの電源を切るときに軽く拭く。たったこれだけで同じ状態が維持できる。使用中に接着面が剥がれてパッドがずれるといったことも無い。

結局"買い"か?

20090617226 個人的な意見を言わせていただくと、Sphexは前述してきたとおり"買い"である。私が使用したマウスにおいては性能的に全く問題なく価格も高くない。価格というのは人の価値観によると思うが、実際このSphexの薄っぺらなプラスチックを手に取ったときは$30は素直に高いと思ったが、使ってみると性能面・耐久面から高いとは思わなくなった。日本での店頭価格も2500~3000円になることが予想されるが、決して高くなく、安くも無いが、無難な値段であると言える(逆に本国では$15で購入できるのでコストパフォーマンスが非常に良い訳だ)。

特にRazer製のマウスを使っている人にはお薦めしたいパッドである。相性はバッチリだろうし(だろうと形容したのはMamba、DeathAdderでしかゲームでの検証をしていないからである。SalmosaやDBについては、通常用途では気になる節は無かった)、おまけにロゴが揃うことで見た目もしっくりくる。その他のメーカーのマウスについては、ゲームでの詳しい検証が出来ないので、自信を持って「お薦め」とは言えないことを理解して頂きたい。社員的な発言になってしまうが、布(QcK)ユーザーだった私がここまで気に入ったのだから、他の布ユーザーの方も、最初に感じる布とプラスチックの違和感を乗り越えればきっと気にいると思う。

最後に、Sphexの悪い点だけ挙げておく。以下が気にならなければ必ず良い出会いとなるはずである。

  • 縦が狭い
  • ソールの消耗が早い
  • クッション性は皆無
  • 買った直後の癖が抜けて全体が張り付くまで多少の時間を要する

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